学生「来年から晴れて電気電子工学科の学生だ!」
友達「お前電気電子工学科ってなにを勉強するの?」
学生「そういえばよくわからんな?なんとなく電気を扱うんだろうなっていうのはわかるけどねー‥」
特に後期入学の方ですと合格してからこんな風になることが少なくないと思います。
ということで今回は電気電子専攻はどんな勉強をやるのかということについて解説していきます。
今回の対象は‥
・電気電子専攻に進もうと思っている方
・すでに電気電子専攻に進むことが決まっている方
となります。
目次!
電気電子の専攻が必修科目で学ぶのは何?
次からは必修で勉強する分野とその詳細に関して簡単に説明しています。
電気回路
電気回路は高校物理ではコンデンサやオームの法則の部分です。回路の中に流れている場合はこちらに入れていただいて結構です。
高校の時と同じような感じで授業が進んでいきます。
大学の必修のレベルでしたら最初の方は数学を使わなくてもいいですが、
後々に現れる過渡現象だったり伝送線路という概念で微分方程式やフーリエ級数展開、ラプラス変換といった数学の知識が求められてきます。
しかし必修科目の範囲まででしたら解き方がある程度一定に決まっているので
「数学がやばい!」
と思っていても絶望する必要はないですので安心してください!
電気回路の参考書について知りたい人は下の記事からどうぞ!

電子回路(アナログ電子回路)
そもそも電気回路との違いがわからないよーという感じです。
能動素子があるかどうかという違いです。
電子回路では基本的には電気回路と同じように回路の中に流れる電気について問われます。
「じゃあ違いは何なの?」と詳しく問われると
上の記事に書いてあるのですが読むのがめんどくさい方は
・コンデンサや抵抗という受動素子のみでできている回路が電気回路
・先ほどの受動素子に加えトランジスタやダイオードなどの能動素子が含まれる回路が電子回路
となるという違いがあると言うことだけ覚えていただければOKです。
実際に授業を受けてみた私から感想を述べると先ほどの電気回路とも言えるのですが回路をルールに沿って変形させていくのですが、
それがまるでパズルの用な感じです。
最初はかなり受け入れにくい概念もありますが、なれてしまえば後はゲーム感覚単純に問題が解けるようになります。
コイツ変態かと思われても仕方ありませんがなかなかに楽しんで授業を受けられました笑。
パズルのように黙々と回路をいじることが好きな人は楽しめるはずですよ。
論理回路(デジタル電子回路)
論理回路は情報系に近いです。(もしかしたら情報でも学ぶのかも知れないです)
感覚としてはスイッチを作るという感覚に近いです。
回路を組んでいって0か1になるのかで回路に電気が流れるか流れないのかを制御できるという回路です。
情報型を学ぶ人でもだいぶデジタル回路の知識は使います。
電気電子の中でも制御やプログラミングに興味がある人はぜひぜひ学んでおくべき分野です!!
電気磁気学
電気磁気学は高校の時の電磁気学でいうとクーロンの法則やファラデーの法則などの分野になります。
回路も一部扱いますが電気磁気学は基本的には空気中ではたらく電気やさらに磁気のことだと思っていただければ結構です。
おそらく基礎的な科目の中では一番計算式が難解になります。
これについては以下の記事でも紹介しています。

詳細は上の記事でまとめていますが電気磁気学は物理の知識だけでは成り立ちません。
そのうえには微分積分や線形代数、さらにベクトル解析といった難解な高等数学が必要になります。
おそらく基礎科目の中でしたら大きな試練になります。
しっかり負担をかけて対策をねっていくべきでしょう。
物性工学(材料系)
物性工学とは新しい電子材料を作るときに必要な知識になります。
おもに半導体や材料など名がつけられた授業がこれに該当します。
材料系の科目の特徴としては特別難しいというわけではないですがとにかく覚える式が多いです。
さらにほかの科目は物理の知識に比較的近いのですがこの半導体は原子の知識など、化学の知識を応用して扱います。
なので他の科目が得意だったとしても理解が難しい可能性も十分にあります。
他の基礎科目とは別の対策が必要になるでしょう。
ただ新しい材料だったり半導体の電気の通る仕組みに興味がある方にはおもしろい分野ではないでしょうか。
まとめ
以上が電気電子専攻の大学に入り学んでいく必修の知識となります。
この他にも数学などの必修科目はいくつか存在しますがほとんどすべてこれらの分野を理解するために必要なものです。
なんかこんなにあるとめんどくさいなーと思うかも知れませんが一つ一つ学んでいくと
「身近な電化製品にこんな知識が使われているんだ!」
ということを知ることができて楽しくなっていきます。
ぜひ電気電子専攻に入ったみなさんには存分に授業を楽しんでほしいと思います!
それではさようなら!

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